マイノリティな人が経験してきた世界は、人生の大きなハンディキャップ。だからこそ仲間が必要

何らかの事情で、周囲と自分は違うと感じている子が、今後の人生に及ぼすハンディキャップを楽観的に視てはいけない。

例えば、予定より早く生まれた低体重児は、自分なんて底辺だという感覚を何度も何度も感じさせられ、その体験は大人になっても引きずるのである。そういった子どもたちの将来の自殺率は16倍にもふえる統計も出ている。

切ないが納得いく数字だと感じてしまう。それぐらい、幼少期、10代までの体験はその後の人生に大きな傷跡を残すことを痛感している。

こんなみじめな自分を誰も受け入れてくれるわけがないと、ありのままを出すことに抵抗を覚えていく。

 

結果、過剰に自分を強く見せることにエネルギーを消耗し、本当に大事なこと、
たとえば、新しい体験をしているときも十分に味わっていないということが日常に。
結果、疲弊しやすい。

本人にはそのモードが馴染み深い感覚なので、なんの危機感も感じないということはよくある。

しかし、現実は
自分の夢や家族・友人など周囲へのポジィティブなエネルギーが弱くなる。

とにかく、自分しか見えていないのだ。

自分を主張を訴えることに必死なのである。

その主張は、人によって様々だ。
例えば

・経済的豊かさをひけらかしてみたり

・外見を過度に磨いてみたり

・経歴や過去の栄光を語ってみたり

・過度にマウントをとってみたり

・自分の苦労話をして悲劇のヒロイン・ヒーローをしてみたり

あるいは、

主張さえもできなくなった人は、

・感情表現が乏しくなる

・うつっぽくなりやすい

・ひきこもっている

こんな感じで自分の殻に閉じこもる。

時と場合によって表現が変わる。

そして、どの自分も大して好きではなくて、混乱と不満がうずめく。

当の本人のSOSに(自分自身も)気づかない、あるいは扱いたくないとその場しのぎの対応で終わる。遅かれ早かれ、次第に周囲への悪影響にまで発展する。

一刻も早く心理ケアという視点をもってほしい。

それで救われる人は必ずいる

もちろん、一番救われるのは本人であることは言うまでもない。

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かわいしんり教育学習塾経営✕トラウマセラピスト
しんり教育学習塾経営✕トラウマセラピスト 大学卒業後、高校外国語教員を経てカウンセラーとなる。 自身も出生体重約1キロで誕生し、発達の遅れとそれに伴うトラウマを経験。 自分の経験をデータ化し、必要な方に還元している。 その他 裏千家茶道講師師範、アジアンボディセラピストの資格等 心身の健康について総合的に探求し続けている。